欧米では病気の予防の目的で歯科医院に通う人は多いですが、ここ日本においてはまだ「病気になったら歯科医院へ行く」という考えを持つ人は多いようです。しかし、むし歯や歯周病といった病気は初期段階ではなかなか気付きにくいもの。気付いたときには手遅れ、となっているケースも多々あるのです。
しかも、治療を重ねた歯は間違いなくダメージを受けており、だんだんともろくなってくるものです。いつまでも健康な口腔内環境を保ちたいと願うのであれば、まずは予防に対する意識を高め、日々のメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
日々のケアをしていくことで、病気にかからないようにするのはもちろん、治療によるダメージもなくすことができます。
早期のうちは気付かれにくいむし歯や歯周病もすぐに発見・治療が可能です。治療が簡単に済むため、身体的・経済的な負担をぐっと減らすことができます。
毎日のブラッシングでは、なかなか落としきれない汚れなどは、定期的な歯科医院でのケアできれいに除去できます。日頃は味わえないような爽快感が得られますよ。
定期検診
当院では、治療を終えられた患者さんに対して、定期検診のご案内をしています。健康な口腔内を維持するためにも、治療後の定期的なメンテナンスをおすすめします。
歯垢の染め出し
専用の薬剤で歯垢を赤く染め出します。これにより磨き残しの箇所が一目瞭然になり、日頃のブラッシングのクセなどを知ることができます。
カリエスリスク診断
むし歯のかかりやすさを調べる方法の一つです。口腔内のむし歯菌の数・飲食回数・フッ素使用状況・だ液の量と成分など複数の項目をチェックし、0~24のスコアで検査します。
だ液検査
だ液は口腔内を酸性から中性に戻す働きがあり、だ液の量が多い人はむし歯になりにくいとされています。だ液の分泌量や細菌数などを調べ、むし歯に対してどのくらい抵抗力があるかを調べます。
ブラッシング指導
毎日ブラッシングはしていても、きちっと磨けていなければ意味がありません。患者さん一人ひとりに合わせた正しい磨き方を指導いたします。
フッ素塗布
フッ素には、溶けてしまったエナメル質を元に戻す「再石灰化」という働きがあります。定期的にフッ素塗布を行うことで、むし歯になりにくい歯をつくります。
PMTC
PMTCとは、歯科医院で行う歯の徹底的なクリーニングのことです。日々のブラッシングでは取り除けない歯垢もPMTCできれいに除去できます。
咬み合わせチェック
咬み合わせが悪いと、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。また、肩こりや顎関節症の原因にもなるので、定期的に咬み合わせチェックを受けるようにしましょうね。