院長が歯科治療に対して持つこだわり

――まずは兼坂先生が持つ、歯科治療のこだわりを教えてください。

すべての患者さんを、必ず自分が責任を持って診る、ということですね。もちろん、他のスタッフに任せられることもたくさんあるんですけど、だからといって決して任せっぱなしにはしないし、性格的にできないです。

――なるほど。必ず直接患者さんと向き合うようにしている、ということですか?

その通りです。しっかりと一人ひとりの患者さんと向き合って、コミュニケーションを取ることがとても大事なことだと思っています。

――では先生が持つ、歯科治療への想いというのは何でしょうか?

まず、歯科治療というのは決して特別な治療ではなく、誰でも当たり前に受けられる治療であるべきだと思うんですよね。だけど、残念ながら高額な歯科治療はたくさんあるわけで。そういう治療の隔たりはなくなって欲しいと思います。

――具体的には、どういった治療のことでしょうか?

例えば、スポーツマウスガードなんかがそうですね。ああいった装具なんかはもっと安価にして、高校生なんかでも手軽に装着できるようにしないとダメだと思います。

子どもの歯科治療で気を付けていること

――先生が子ども治療をする際に、気を付けていることって何ですか?

まず、絶対にやってはいけないことがあって、それは「子どもの心にトラウマをつくってしまうこと」なんです。

――最初が肝心、ということでしょうか?

もちろん最初の治療が肝心です。ですが、まったくの初回来院では治療できなくてもいいと思っています。3~4回目ぐらいで治療が開始できればそれで十分です。とにかく歯科医院に慣れるまで、決して無理はさせません。

――しかし、それではなかなか治療が進まないおそれがありませんか?

治療の進行は確かにスローペースにはなります。その分通院の手間もかかるでしょう。でも、そこで無理やり押さえつけながら治療をすると、それがトラウマになってしまい、生涯を通じて満足な歯科治療が受けられなくなることがあるんです。そうなっては、とても不幸です。だから、時間はかかってもいい。絶対に無理なことはしません。

――すばらしいですね。実際にはどんなことをしているのですか?

位相差顕微鏡という、生きたままの細菌が観察できる顕微鏡があるんですけど、それを子どもに見せたりしてます。「これがバイキンだよ」なんて言って。結構喜んでくれますよ。

現在の歯科医療について思うこと

――いまだ歯科医療はずいぶん発展していますが、現在の歯科治療について思うことはありますか?

そうですね……これはあくまでも個人的意見ですけど、最近のインプラント治療の普及率の高さなんかは、ちょっと不安に感じることがありますね。

――具体的にはどのようなことが?

インプラント治療自体が悪いとかじゃないんですけど、まだあまり知識や技術が身に付いていないのに、治療をしたがる歯科医師は増えたように感じます。すべての歯科医師にしっかりとした経験や手技があれば問題ないんですけどね。

――他には何かありますか?

あとは、多くの歯科医院は「治療すること」にこだわりを持ちすぎていると感じます。とにかく「結果」や「実績」を残すことを優先してしまって、肝心な患者さん自身のことがおろそかになってしまっている。本当に大事なことはしっかりと患者さんと向き合うこと。これに尽きますよ。

患者さんへのメッセージ

――現在、このホームページを見ている方に何かメッセージをお願いします。

小さなお子さんを育てていて歯の発育や治療のことで悩んでいるお母さん、それから入れ歯のことで困っているお年寄りの方、どんな些細なことでもいいので、気軽に相談しにいらしてください。それ以外の治療を受けたいという方ももちろんお待ちしていますよ。

院長紹介

兼坂 英二

経歴:

昭和57年 日本大学松戸歯学部 卒業      
昭和57年 日本大学松戸歯学部補綴学第一講座(総義歯) 入局      
昭和61年 茨城県龍ヶ崎市にて開院      
平成7年  柏市東柏に開院 現在に至る

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