育児をしていると子どものむし歯や歯並びなど、気になることがたくさんありますよね。なかでもむし歯は細菌が原因と判明しているだけに、その予防法もはっきりしています。以下にむし歯予防のポイントを挙げてみましょう。
- 時間を決めておやつを与えること
- 食べたら必ず歯を磨くこと
いかがですか? 大人が少し努力するだけで、実践できそうなことばかりだと思いませんか? 子どもが小さいうちのむし歯は保護者の方が責任をもってしっかりケアをしてあげましょうね。
お子さんには何でも食べさせてください。子どもにとって間食は重要です。3食だけではかなり不足です。お友達が食べていたりテレビを見ていれば欲しくなるのは当然です。かくれて食べるよりは食べたら歯をみがく。それでいいと思います。
なにげなくやっているお子さんのそのクセ。実は歯並びや顎の発育に影響を与えているかもしれません。以下のようなクセがないか今一度確認してみてくださいね。
頬杖
頬杖をつくことで、頭の重さが顎関節にのしかかるため、歯並びや顎の発育に影響を及ぼす可能性があります。
指しゃぶり
前歯を裏側から押し続けることになるので、出っ歯になりやすくなります。
爪を咬む
硬いものを咬み続けていると、歯や歯ぐきに負担がかかります。
タオルを咬む
軟らかいものでも、慢性的に咬み続けることで歯の咬み合わせがずれてくることがあります。
唇を咬む
出っ歯や受け口になりやすくなります。
食べものをあまり咬まない、丸飲みする
食べものをよく咬まずに丸飲みしていると、歯や顎が正常に発育しなくなります。
口呼吸
舌の位置が下がり、歯並びの乱れを引き起こします。また、口腔内が乾燥するので、むし歯にもなりやすくなります。
舌癖(ぜつへき)
食べものを前歯で押し出したり、舌を出したりするクセ「舌癖」。これがあると、歯並びや発声に影響を及ぼします。
歯並びが乱れていると、見た目が悪くなるだけでなく、全身に悪影響が及んだり精神的な不調につながったりする原因にもなりかねません。以下に具体的なトラブルを挙げてみました。お子さんの歯並びは早いうちに正してあげるようにしましょうね。
歯の病気にかかりやすい
歯が重なり合っていたり、デコボコに生えていたりすると、そのぶんブラッシングがしにくくなります。その結果、むし歯や歯周病にもかかりやすくなってしまいます。
消化不良になりやすい
食事の際、しっかり咬むことができないので、大きなかたまりのまま飲み込んでしまいがち。そのため、胃腸に負担がかかり栄養の吸収も悪くなってしまうのです。
コンプレックスを抱きやすい
見た目が気になる年齢になってくると、人前で思いきり笑えなくなるなど、精神面に影響を及ぼす可能性があります。
口腔内をケガしやすい
転倒した際などに唇の内側を切りやすく、また前歯を折ってしまう危険性もあります。
ブラッシング指導
それぞれのお子さんに合ったブラッシング方法・仕上げ磨き方法を指導します。また、歯ブラシの選び方や生活習慣についてのアドバイスも行います。
だ液テスト
だ液の量や成分を調べて、むし歯になりやすいか否かを分析します。その結果によって、むし歯になりにくいような予防計画を立てます。
シーラント
奥歯の溝にプラスチックを埋めて、食べかすが溜まらないようにする処置です。子どものむし歯予防に効果的です。
フッ素塗布
フッ素には歯の再石灰化を促し、むし歯になりにくくする働きがあります。定期的に塗布することで、むし歯に強い歯をつくることができます。
ワイヤー矯正
通常、歯の矯正では金属のブラケットを使用していましたが、現在では透明の樹脂やセラミックのブラケットを使用するようになり、外見はかなり目立たなくなってきました。しかし、口腔内が傷付いたり、ブラッシングが難しかったりなどの欠点は残ります。
マウスピース矯正
透明・半透明のマウスピースを装着して歯を動かす治療法です。一日10時間以上の装着が望ましいとされていますが、できるだけ長く装着すると効果的です。いつでも取り外しが可能なので、根気よく続けられない子にはあまり向かないかもしれませんね。
ムーシールド
受け口を矯正するためのマウスピースを使った矯正法です。就寝時のみの装着でいいので、あまり負担はかかりません。治療期間はおよそ1年~1年半です。早めに対処することでかなり改善させることができます。
過剰歯の抜歯
まれに、本来よりも多く歯が生えてくることがあります。余分に生えた過剰歯は、歯並びを乱す原因になるので、大抵の場合は抜歯してしまいます。