兼坂歯科医院
全身疾患とお口の関係について


1.歯周病と糖尿病

  近年、歯科界でこの関連性が取り上げられるようになってきました。  歯周病の治療をすると血糖値が下がるというのです。  ただ、データを取り始めたのがまだ数年前でサンプルが少ないことはありますが、歯周病を治療すること自体身体にとっては歓迎されることで、飲み薬やインスリンとさようならできたらラッキーですよね。  また高血圧との関連性も取り沙汰されてきているので注目に値します。

2.骨粗鬆症

  骨粗鬆症と診断されている方、また予防的に薬を処方されている方は多いとおもいますが、なかでもビスホスフォネート剤を投与されている方は必ず治療前に申し出てください。  注射薬(経口薬でも稀に)で顎骨に炎症が残ってしまい、それに気ずかずに抜歯をすると感染して骨を削りとらなくてはならない状態になってしまいます。  安心して歯科治療を受けるためにも事前にお申し出てください。

3.ガン治療と口内炎

  日本人の3人にひとりがガンと診断される時代になってしまいました。  その中には口の中に発生するガンもあります。  舌や粘膜、顎の骨に発生することもあります。  歯以外の場所はすべて可能性があります。  身体の他の部位のガン治療でも放射線治療と抗がん剤はもっともポピュラーなものですが、それが原因で口内炎ができることがあります。
  口内炎ができてから対処法を考えるのではなく、放射線照射の前、抗がん剤投与の前からお口のなかを清潔に保ち感染しにくい環境をつくってあげることが重要です。  また口周辺のガンで歯に放射線を照射した方は骨が非常に感染しやすくなっているので抜歯はできません。

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