当院で行っている矯正について |
当院で行っている矯正について少し御説明します。
矯正はしてみたいけど目立つのは嫌という方、思春期で恥ずかしいという子もいますよね。
確かに何でもかんでも動けばいいってものではないですよね。
やはり矯正は短期間で終わる治療ではありませんからなるべく本人の肉体的な苦痛、精神的な負担は小さくしてあげたいものです。 |
1.従来のワイヤーを使った矯正
ブラケットという金具を歯の表面に接着剤で貼り付けていましたが、今は金属ではなく透明の樹脂や歯と同じ色のセラミックのブラケットを使って目立たない矯正装置にしています。この方法はいろいろな症例に対応できる治療法なのですが、口の中が傷ついたりブラケットの周囲のブラッシングが難しいという欠点もあります。 |
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2.エシックス
透明或いは半透明のマウスピースを使って歯を動かす方法です。
原理は非常に簡単なもので爪を噛んだり指しゃぶりをしていると歯並びは悪くなりますよね。それを逆に利用したもので、マウスピースの内側の動かしたい歯に当たる部分に出っ張り(出べそのような)をつけてやります。そのマウスピースを装着すると、おへそが継続的に歯に力をかけ続けます。隙間を閉じたり、ねじれている歯、少数歯を動かしたいときに有効です。
一日に10時間以上は装着することが望ましいと云われているのですが、外しているときにわずかに後戻りするので、できる限り長時間つけていることが効果的です。もちろん食事の時や人前でおしゃべりする時、スポーツの時などは外します。いつでも外せるという利点がある一方で、がんばれない人には向きません。また、どんな症例でもというわけではないのでエシックスを使えない場合もあります。 |
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3.ムーシールド
反対咬合(受け口)用マウスピース
幼児期の反対咬合(受け口)は自然治癒が見込まれるとされてきましたが、確かに2歳で反対咬合と診断された子の50パーセントは自然治癒します。しかし3歳で反対咬合だと、その可能性は4〜5パーセントまで低下してしまいます。今までは幼児期に有効的な治療方法がなかったために歯科検診でも「しばらく様子を見ましょう」と言うことが多かったのです。
ムーシールドは直接歯や顎に力をかけるのではなく身体が成長しようとする力を利用して筋肉のバランスを整えてやる矯正です。上唇の圧が歯にかからないようにする一方で舌を高位に保ち飲み込む時の力が下顎にかからないようにします。
反対咬合は遺伝します。顔形は親に似ますから。しかし遺伝の有る無しにかかわらず早めに対処することでかなり改善できると考えています。就寝時だけ装着するので負担も最小限ですみます。治療期間は約1年〜1年半を目安にします。 |
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